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無洗米のメリットは簡単便利だけではない|技術革新で美味しいお米に

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1. 無洗米の歴史

今回は無洗米について書いてみようと思う。

無洗米は、20世紀初頭には開発されていたが、技術不足や栄養損失などを理由に普及するには至らなかったようだ。

その後、1990年代になって新しい無洗米の製造技術と製造機が開発され、まず業務用として広く普及するようになった。

家庭用は、首都圏の生協が無洗米を積極的にアピールしたことで、普及に弾みがついたと言われている。


2. 無洗米を選ぶメリットとデメリット

無洗米のメリットは、多くの人がイメージする、研ぐ手間がかからない、節水になるといった目に見えるところだけにとどまらない。

無洗米はとぎ汁を出さないので、環境負荷が小さいのだ。

実は、米のとぎ汁(ヌカ)には、リンや窒素などが含まれていて、これらの物質が水質汚染や排水管劣化の原因の1つとなっている。

 

他にも、

・洗米による栄養分の流出がない
・研ぎ方の違いによる味のムラが出ない
・炊飯器の内釜が傷付かない

などのメリットが指摘されている。
なるほど、初期に業務用として普及した理由が何となく理解できる。


一方、無洗米のデメリットとして、まず最初に味に対する不満・不安の声を耳にすることが多い。

しかし、よく聞いてみるとそれは無洗米に対する知識不足や風説によるもののようだ。

そのほとんどは、従来のお米と同じ炊き方をしていることが原因である。

次の3つのポイントさえ押さえておけば、無洗米を美味しく食べることができるだろう。

① 水を通常のお米よりも5~10%程度多めに入れる
② 1時間以上の浸水時間をとる
③ 1度に購入(精米)する分量を少なめにする

②は、通常のお米に比べて吸水に少し時間がかかるため、③は、精米後の乾燥が通常のお米よりも少し速いと言われているためである(反対説もある)。


次によく聞かれるのが、価格が高いという声である。

これは紛れもない事実だが、その価格差は店頭で目にする数字そのままではなく、実際はもっとずっと小さい。 そのカラクリは次のとおりである。

たしかに、店頭で比較してみると無洗米の方が5~7%ほど高い値が付けられていることが分かる。

しかし、無洗米はヌカが付いていない分、3~4%ほど通常のお米よりも内容量が多いのだ。

また、研ぐ際の水道水代も考慮に入れると、価格差はさらに小さくなり、正味2~3%ということになる。

あとは、お米を研ぐ手間や環境負荷、栄養分の流出をどう考えるかだが、これらは個人差があるので数値化して比べることはできない。


精米の過程で栄養分が削がれているのでは?という懸念も聞かれる。

しかし、これは完全なる誤解である。

この点、逆に研ぐことによって水溶性のビタミンB系(B1やナイアシン)がかなりの部分流れてしまうことが分かっている。

通常のお米よりも、むしろ無洗米の方がこれらの栄養成分は倍近く残るのである。
これは、精米技術の向上によるところが大きい。

なお、お米の主成分である炭水化物やたんぱく質は、普通米と無洗米とで変わるところはない。


3. 心理的なハードル

別の問題として、無洗米のメリットを頭では理解はしていても、長年の習慣によって変えることができない人もいる。

米を研がずに炊くことに対する心理的な抵抗感が払拭できない、というものだ。

高齢者に多いと言われるが、若い世代にも少なからず抵抗を感じる人はいるのではないだろうか。

筆者もまったく抵抗がないわけではない。
無洗米自体に対する抵抗感はないのだが、軽くすすいでしまう癖はどうしても抜けないままだ。


4. 極上の無洗米

ここまで無洗米についていろいろと見てきたが、思っていた以上に優れたお米であることがお分かりいただけたのではないだろうか。

現在、一般家庭での無洗米の購入割合は約31%だそうだが、上記のようなメリットを考えると、もっと普及してもいいと思う。

そこで最後に、最新の精米法を使って精米された極上の無洗米をご紹介しようと思う。

それは、土屋米穀店の『まばゆきひめ 』という無洗米である。


「サイカ式精米法」という最新技術を使って精米された『まばゆきひめ』は、栄養価だけでなく旨みもアップしていることが数値で証明されている。

従来は精米で取り除かれてしまっていた「亜糊粉層」という甘味、旨味を作る酵素が含まれる層が残ることによるものだ。

 

お米の産地は、最上川の源流を抱く山形県置賜(おきたま)盆地。

ここは全国トップクラスの米作りの適地で、清らかで豊かな水によって育ったお米は絶品である。

絶好の素材と最新の精米技術を使ったを使った無洗米をぜひご試しあれ。

きっとあなたの無洗米に対する認識を改めることになるだろう。

 

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